令和6年2月9日、松本市で当初予算説明会が開催され、各部門の予算が詳細に説明された。
この日の会議では、特に産業振興部、文化観光部、交通部・建設部、教育委員会など、重要なセクターの予算について質疑が交わされた。特に文化観光部において、松本市民芸術館の運営費が増加したことについて、議員の上條一正氏がその理由を問い質した。財政課長の池上浩平氏は、管理運営費の増加が新たな監督業務委託料の発生によるものだと説明した。
また、議員の神津ゆかり氏からは外国人旅行者向けの誘客プロモーションの詳細ついて質問され、観光プロモーション課長の勝山裕美氏がアドベンチャートラベル事業の拡充を計画していることを明かした。これにより、ガイドの育成が進むという。
さらには、松本城特別会計の予算についても議論された。松本城管理課長の百瀬功三氏は、入場者数が好調であることから、混雑の緩和策としてデジタルチケットの導入を検討中であると述べた。また、観光管理に関しては、松本城と旧開智学校のプロモーションが連携を深める方針だと強調した。
教育委員会の予算にも多くの注目が集まった。塩原孝子議員が、特色・魅力のある学校づくり事業の増額理由について質問したが、教育長の伊佐治裕子氏は、リーディングスクール松本サポート事業と小規模特認校の運行が共存していると説明した。
最後に、国民健康保険特別会計に関わる質疑も行われ、保険課長の秋山俊彦氏が、保険料の増加傾向や影響を説明した。これにより、今後も松本市は地域の特性に合わせた予算編成の必要性が一層求められることが示唆された。