令和3年5月20日午前に開催された松本市の総務委員協議会での議題は多岐にわたった。中でも、各部門からの概要説明が行われる中、松本市の「過疎地域持続的発展計画」や「松本城三の丸エリアビジョン」策定に関する報告が注目された。
市の総合戦略局からの説明において、松本市過疎地域持続的発展計画については、今後の具体的な施策とその実施体制が議論された。総合戦略室長の近藤潔氏は、地区の特性に応じた発展が必要であると強調した。その中で、地元住民を交えた施策の策定に力を入れ、多様な視点を持った意見を取り入れることの重要性が語られた。
また、旧五常小学校の後利用に関して、地域振興を図るための提案がなされ、地元の利活用の可能性が示唆された。これに対し、委員からは他の公共施設でも同様の利活用が期待できるとの意見が出され、今後の具体的な進展に期待が寄せられた。
さらに松本城三の丸エリアビジョンの策定について、米山順一氏からの説明が行われ、「世界水準の歴史観光エリア」実現に向けた構想が示された。地域の専門家や市民との意見交換が重要で、一体となったビジョンの構築が求められる中で、議会と連携を図りながら進める意向が表明された。
この日、契約手続きに関連した不適正な事務処理についても報告され、職員が発見した内容に対して、全体のチェック体制の見直しが図られることが決定された。この事例を踏まえ、今後の適正な事務処理に向けた対策が求められることとなった。
総じて、委員会では地域の課題解決に向けた具体的な取り組みと、過疎地域発展戦略、教育機関の活用、観光エリアとしての松本市の価値向上のための施策が重点的に議論された。今後、各部門での協力体制の強化が期待されている。