令和5年6月21日、松本市議会にて第4号会議が開催された。議事日程では、市政一般に対する質問が行われ、議員たちが市の現状や施策に関する難題について質問した。
最初に登壇した大久保美由紀議員は、松本市内の観光案内の課題について言及した。松本城への案内が分かりにくく、観光客が迷っているという実情を報告し、改善を求めた。「案内図に最短ルートや観光推奨ルートを分かりやすく色分けして示すことが必要だ」との発言は、市の観光施策への重要な提案となった。
次に、桐沢明雄建設部長は、公共案内サインの改修計画について説明した。「今年度、46か所の改修を予定しており、駅前には手に取れる観光地図を設ける」と述べた。これに対して、大久保議員は今後の案内看板の見やすさにも期待を寄せる発言を続け、官民相互の協力で課題解決の重要性を強調した。
また、内田麻美議員は、町会のデジタル化について提案した。松本市は現在35地区、485町会を有し、デジタル化が進めば地域貢献や住民の参加を促すことができるとし、アプリの導入など具体策が必要だと訴えた。
続いて、議員らは市街地の活性化とその戦略についても問い質した。市長は、市街地の商業活性化に向けての取組を表明し、「松本のシンボルとしての若者や観光客に選ばれる魅力あるまちへの転換を図る」と約束した。
さらに、国民スポーツ大会についても議論がなされた。市長は「地域と協力し、全国の模範というレベルで準備を進める」と意気込みを語り、地域を挙げたバリアフリーやユニバーサルデザインに基づく環境整備の重要性についても言及した。
また、松本市のパートナーシップ宣誓制度や子どもを守る安心の家についても発言があった。市民が安心して利用できるサービスの徹底的周知が必要であり、「高齢者や障害者、子どもたちへの支援策を各所に講じたい」との希望が示された。
環境問題に関しては、松枯れ対策や外来生物の課題についても意見が交わされ、関係者との意見交換を進め、持続可能な地域づくりが求められた。
いずれの議題でも、議員たちは市の施策が市民の声を反映し、地域の実情に即したものであることを強く求め、相互に連市民との信頼関係の構築が必要であるとの認識を共有した。議論は続き、今後に向けた具体的な施策とそれに対する市の取り組みについて、活発な意見交換が行われることが期待される。