令和5年3月9日に開催された建設環境委員協議会では、地域の整備と環境施策について熱心に討議された。
最初の議題として、波田駅周辺整備基本計画についての説明があった。建設総務課長の太田克彦氏は、交通量の増加に伴う危惧を受け、住宅地へ通じる新たな道路改良の必要性を訴えた。また、上條俊道委員が国道158号の渋滞解消に向けた要望を示し、アクセス向上が重要であるとの意見も述べられた。太田氏は、この道路の改良は「時期尚早」との考えを述べ、今後地元の意見を反映させることを約束した。
次に、松本まちなかグリーンインフラアクションプランの策定についても議論された。上條委員は地域の衰退に伴い民間の参加が困難になる懸念を表明し、官民連携の重要性を強調した。これに対し、太田氏は新たなまちづくりを進める中での課題に言及し、地域の皆とともに魅力ある街づくりを進めていく考えを示した。
報告事項として、脱炭素先行地域の取組状況も紹介された。この報告では、環境・地域エネルギー課長の鈴木博史氏が、対象戸数の道程の課題や今後の計画に対する市民の意識啓発の重要性を説明した。上條委員は、具体的な実現のためのスピード感を求め、鈴木氏は地域の自発的な参加が重要との旨を伝えた。また、キャッシュレス決済によるごみ処理施設での渋滞対策も提案され、松塩地区広域施設組合施設1課長の牧羽文武氏が、来年度から導入予定であることを明言した。
この会議を通して、地域の発展と環境保護という二本柱が、今後どのように融合していくのか、そして市民の協力がいかに重要であるかが再確認された。種々の提案や意見は、今後の施策において重要な指針となることが期待される。