令和5年9月14日、厚生委員協議会が開催され、動物愛護管理の基本方針や「育ち学ぶ施設」に関するガイドラインの策定等が協議された。
最初の議題では、こども育成課長の塚田喜代志氏が「育ち学ぶ施設」に隣接する建築等のガイドラインの作成について説明した。このガイドラインは強制力を持たないが、建設業者の注意喚起を目的としており、トラブルを未然に防ぐ効果を期待されていると述べた。また、ガイドラインに基づく改善対策として、モデルルームの建設取りやめや園庭の日陰改善のための整備が行われたことが紹介された。
その後、動物愛護管理に関する基本方針の策定についても協議が行われた。食品・生活衛生課長の大和真一氏は、松本市における動物愛護の施策においては、地域社会やボランティア団体の活動が重要であると強調した。さらに、動物愛護推進員や愛玩動物看護師といった専門職の役割も紹介され、特に動物愛護推進員は地域でのボランティア活動を行う市民であると説明した。
質疑応答では、吉村幸代委員が、ガイドラインの普及に向けた取り組みや動物由来感染症の周知についての意見を述べ、保健所長の塚田昌大氏が感染症への正しい理解が重要であると答えた。また、動物に対する理解を深めるための啓発活動の必要性についても共感が得られた。
最後に、民事訴訟についての報告も行われ、事故による損害賠償請求がなされている状況が説明された。具体的な傷害状況や請求額については詳細が述べられなかったが、負傷者についての質問も行われた。