令和3年8月26日の総務委員協議会では、大雨による被害状況についての報告が行われた。
危機管理課長の遠藤隆政氏は、雨の中での対応を評価し、危機管理部が中心となったことを述べた。この大雨の影響で、特に避難所の開設が早期に行われたことが強調され、委員の上條温氏が避難者がいなかったことへの反応を示した。職員の労をねぎらう一方で、避難所での食事や仮眠の条件についても疑問を呈した。
遠藤氏は、職員は基本的に12時間交代で事務に当たり、仮眠など取るよう指導したことを説明。避難者用に準備された物資が余分にあったことから、職員も食事を取ることができたと応答した。上條氏は、情報発信の迅速性に感謝し、今後の課題や改善点についても意見を述べた。
また、降水量の報告についても触れられ、委員らの間で過去のデータを基にした比較が行なわれた。特に近藤晴彦氏は、昨年の降水量と今回の降水状況について質問し、消防防災課長の藤松智彦氏が東京電力の稲核ダム放流量についても参照しつつ、具体的な数値を示した。
さらに、復旧に関する発言があり、池田国昭氏が松本市のスタンスと必要な補助について尋ねた。小西敏章危機管理部長は、市長が上高地線の復旧支援を検討していると伝え、交通部との連携を図る意向を示した。これにより、復旧費用が大きいことを指摘し、外部からの支援が必要不可欠であることが強調された。
最後に、土砂災害警戒区域に関連する対策が話し合われ、藤松氏は、レッドゾーン住民への周知の取り組みについて言及した。現地の危険性を理解してもらうため、改めて住民への説明が必要であると強調された。本会議は、危機管理体制の強化や市民の安全確保に向けた具体的な措置の模索が続くことを示唆する内容であった。