令和3年11月12日に開催された厚生委員協議会では、松本城周辺への公共指定喫煙所設置の議案が採決され、承認された。
喫煙所は観光客による利用を主な目的とし、設置位置の選定理由が説明された。健康づくり課長の上條昭一氏によると、候補地である松本城公園北西部は観光客のアクセスが良く、トイレに近いことが魅力的な要素とされている。さらに、構造上の安全性も考慮されたとのことだが、具体的な利用者の数はシミュレーションされていない状況である。
質疑応答の場では、委員からの市民や在勤者の需要についての意見も出され、さらなる喫煙所の設置に向けた需要が示唆された。川久保文良氏が「市民や在勤者の具体的な利用は見込んでいるのか?」と質問したことに対し、上條氏は観光客の利用がメインであるとした。
また、副委員長の犬飼明美氏が禁煙の流れに抵抗する形での喫煙所設置に懸念を示し、他の委員からも周囲への影響が考慮されるべきとの意見があった。これに対し、設置後も煙や匂いが周囲に与える影響を観察することが重要であると認識されている。
動物取扱業者に関する報告では、過去の問題を受けた対応が重要視され、負の側面を改善するために様々な意見が交わされた。特に、犬や猫に関連した現状の把握と今後の施策について、市民との意見交換が促されることになった。動物愛護の意識が高まる中、委員たちからは動物の権利を守るための具体的な行動を求める声も聞かれた。
結果的に、今回の協議では、指定喫煙所設置に伴う影響の観察や、動物愛護の強化へとつながる施策が進められることになる。これにより市民の安心できる環境作りが期待されている。