令和3年11月11日に開催された建設環境委員協議会では、松本市の都市計画マスタープランの見直しが主題とされ、多数の意見が交わされた。
都市計画課長の神戸順氏は、プラン見直しの重要性を強調し、20年を見据えた内容になると説明した。委員の塩原孝子氏は、35地区での意見交換会の必要性とその実施状況について質問した。神戸氏は、令和2年度と令和3年度で計2回の意見交換を行い、住民からの多様な意見を反映する姿勢を示した。
塩原委員は、地域拠点と生活拠点の違いについても触れ、都市計画プランにおける拠点配置の重要性を訴えた。神戸課長は、地域拠点は鉄道駅を中心とし、生活拠点はその補完的な役割であることを述べた。委員らは、将来の地域づくりに向けた具体的な方針を詳細に述べ、特に南部地域のコミュニティ維持の取り組みや旧中信松本病院の跡地利用についての見解を求めた。
また、会議では新たに報告された樹幹注入の効果検証も議論の対象となった。森林環境課長の小岩井淳氏が、調査方法やその信頼性について説明し、モニタリングの重要性を指摘した。委員たちは、調査結果を基にした森林保全施策の充実を求め、さらなる情報提供を求める声があがった。
この日、会議に出席した委員らは今後、都市計画マスタープランが市民や関係機関との連携を強化しながら進められることを期待した。松本市の将来に向け、持続可能なまちづくりの実現に向け、慎重な議論と調整が進められる必要がある。