令和4年9月15日、松本市の建設環境委員協議会が開催された。
会議では、「まつもとゼロカーボン実現計画」に関する報告が行われ、特にエコカーの普及に向けた補助金制度の必要性が議論された。環境・地域エネルギー課長の鈴木博史氏は、かつて松本市においてEV車への補助金制度が存在したが、利用が少なかったため終了した過去を振り返った。国の方針も不透明な中、市の支援策を検討する必要性が指摘される。
副委員長の犬飼明美氏は、他自治体との比較から、補助金額を増やす必要があるのではないかと提案した。東京都が行っているような補助を松本市でも実施し、購入負担の軽減を図るべきだという意見が強調され、具体的な検討を求める声も上がった。また、松本クリーンセンターにおけるごみの焼却余熱利用に伴うCO2排出の問題についても触れた。
鈴木氏は、松本クリーンセンターは令和11年度に新施設が計画されており、そこでのCO2削減の方策が一つの課題であると述べた。現在の施設でもプラスチックごみの減少が重要であり、その取り組みが行政側にも求められている。
さらに、近藤晴彦委員は、ゼロカーボン実現への進捗管理について質問し、温室効果ガスの排出状況を確認し、施策の強化が必要だと強調した。鈴木氏は、温室効果ガスの排出状況を毎年確認し、適切な対応を検討していると述べた。