令和６年５月22日、松本市において経済文教委員協議会が行われた。
会議では各部の概要説明が行われ、新たな施策や事業が取り上げられた。今後の松本市の姿勢と方向性を示す重要な会議である。特に、松本市学校給食センター再整備基本計画や市街地駐車場関係の議題が注目を集めた。
学校給食センターに関して、食育推進の観点から地産地消を強化する取り組みが報告された。四賀地区や波田地区の農産物を調達し、望まれる地域への食材供給が念頭に置かれているとのことだ。学校給食課の百瀬功三課長は、「お米は四賀産、無農薬野菜の提供を進める」と説明した。市内の多様な生産者と連携し、学校給食を通じた地域農業振興が期待されている。
一方、駐車場事業の決算見通しについては、単年度の黒字が見込まれた。商工課長の丸山克彦氏は、「コロナ禍が影響した中でも安定した経営を維持している。今後は市街地の交通対策を含めた総合的な施策を検討する」と強調した。さらに、中心市街地における駐車場の経営環境を考慮した料金体系の見直しも求められた。
また、犯罪被害者支援に対する条例案の骨子も報告され、様々な意見が交わされた。有識者の意見を取り入れた上で、はっきりとした支援策を示す必要があるとの声も上がった。
加えて、会議では大規模改修を予定している中央図書館の進捗についても触れられた。のびしろのある部分として進捗状況が報告され、新しい役割を担う図書館文化の構築に期待が寄せられている。