令和3年7月13日に松本市で開催された経済文教委員協議会は、重要な協議事項が数多く取り上げられた。
特に「波田学校給食センター真空冷却機の更新について」は、委員からの活発な意見が飛び交った。委員の上條一正氏が、更新が必要な理由について、「もう部品もなく修理もできない状態で、何故当初予算に計上されていなかったのか」と疑問を呈した。これに対して、学校給食課長の三代澤昌秀氏は、「計画的に機器を更新しているが、今回は部品が無くなるという緊急事態だから早急に対応が必要」と説明した。
また、委員の澤田佐久子氏は、冷却機故障による食中毒防止の重要性を指摘。現在、調理員が水で冷却作業を行っていることに懸念を示し、「機械の早急な更新が求められる」と強調した。委員たちが提案したのは、ただ単に更新するのではなく、食の安全を確保するための優先順位を明確にすることだ。各委員はこの更新を了承した。
次に、「重要文化財旧松本高等学校本館耐震補強主体工事に伴うアスベストの検出について」も話題に。生涯学習課長兼中央公民館長の高橋伸光氏が説明を行い、質疑は行われなかった。委員長の今井ゆうすけ氏が了承を示した。
また、松本市図書館未来プランに関する報告も行われた。委員の上條一正氏は、老朽化した建物の問題提起をし、なぜ「著しい老朽化」という表現が使用されるようになったのか問いただした。中央図書館長の小西えみ氏は、最近の雨漏りや外壁剥落が確認されたことを述べ、「利用者の安全を最優先に修理を進める」と述べた。さらに、松本城三の丸エリアビジョンの重要性についても意見が交わされた。
会議の最後には、信州まつもと空港の神戸線複便化にともなう利用促進事業に関する意見も集約された。観光プロモーション課長の小口一夫氏は、地元利用促進キャンペーンを提案し、「松本の地元活動と神戸との共生的なプロモーションを進めたい」と表明した。