令和6年4月12日に開催された松本市議会第1回臨時会では、議案の審議が行われた。
会議は議長の上條 温氏により午前10時に開会され、31名の議員が出席した。その後、会期は1日のみと決定された。
主な議題として、市有財産の取得に関する議案が議論された。市長の臥雲 義尚氏より、松本城南・西外堀復元事業用地の取得に関する提案があり、経済文教委員会からは「異議なく可決すべきもの」との報告がなされた。取得される土地は195.23平方メートルであり、進捗率は98.8%に達する見込みである。市長はこの復元事業が地域振興に寄与するとの見解を示した。
また、諸報告として、地方税条例の改正や国民健康保険税条例の一部改正についても審議された。報第2号に関連しては、課税限度額の引き上げが行われることが説明され、一部の委員からの反対意見もあったものの、最終的には承認された。
次に、副市長の選任に関する議案が上程され、嵯峨宏一副市長の後任として中野 嘉勝氏が選任されることに全議員が同意した。臥雲市長は、中野氏の豊富な行政経験が新たな役割に適任であると評価した。
5時間にわたる議会の最後に、退任する嵯峨副市長が挨拶を行った。副市長は、コロナ禍という厳しい状況下での任期を振り返り、市民のために尽力できたことへの感謝を述べた。議長は、これまでの努力を称えつつ、臨時会を閉会した。