令和2年3月31日、松本市の議員協議会が開かれた。
臥雲義尚市長の就任挨拶が行われ、議員たちは新市長の抱負を聞く機会を持った。新型コロナウイルス感染症の影響や、行政運営に対する提言が話される中、臥雲市長は市民の信任を得て、第14代市長に就任したことに感謝の意を表した。
臥雲市長は、NHKで28年間記者として経験したことや、地方政治の重要性に触れた。市議会は市民の代表として行政を監視し、必要に応じて法律や条例を制定する役割があると強調した。
また、就任直後からの意見交換の場を設けてもらったことも伝え、行政の空白を生じさせなくするための体制づくりに全力を尽くす意向を示した。新型コロナウイルス対策についても、緊急予算措置を求め、対応の速やかさを重視する姿勢を見せた。
報告事項として、松本市立病院の移転計画についても言及があった。市長はこの計画を白紙に戻す必要性を訴え、土壌汚染調査が懸念材料であるとした。さらに、松本市役所の建て替え計画に関しても、根本的な見直しが求められるとの見解を示した。市長は、スリム化した機能を持つ分散型の市役所を目指すとし、議会と市民の理解を得ながら進めていく意向を明確にした。
さらに、議会は市政を推進する重要な場であり、議論を重ねながら市の豊かさを実現していくことが両輪としての役割であると述べた。臥雲市長は、行政と議会の緊密な関係構築を目指す姿勢も示した。最後に議員協議会は、臥雲市長の挨拶で締めくくられ、今後の松本市の発展について期待が高まる結果となった。