令和4年3月15日に開催された総務委員協議会では、松本城三の丸エリアビジョン（案）についての協議が行われた。
今回の協議では、先月の議論を踏まえて、新たな取組方針の見直し案が示された。お城まちなみ創造本部長の米山順一氏が説明を行い、「市役所新庁舎建設に関する協議については再度市長と話し合う機会を持ちながら、現状の取り組みの見直しを進めたい」と述べた。
委員たちはこのビジョンの修正に対して、理解を示しつつも懸念も口にした。特に委員の太田更三氏は、「見直しが行われることには了承する。予算についても了承したい」と発言したが、他の委員からは不安の声も上がった。近藤晴彦氏は「市長にはもう少し早い判断をお願いしたい」と述べ、さらなる協議の重要性を強調した。
また、芝山稔氏はビジョンの内容が誤解を生まないようにする必要性を訴え、イメージ図に関する表現が現状のままとなる点を確認した。米山氏は「シーンのイメージはあくまで想像のものであり、具体的な方針ではない」と説明したが、芝山氏は削除を求める意見を表明した。
他にも、新庁舎建設に関する議論が続いているため、エリアビジョン全体の進行には影響が出る可能性が示唆された。池田国昭氏は「新年度予算に盛ることの必要性を感じられない」とし、見通しの不明確さを指摘した。これは、エリアビジョンの要である三の丸エリアにとって、本質的な問題であるとして強く反発した。
結果的に、協議の内容は了承され、この協議結果が翌日行われる予算特別委員会全体会で報告されることとなった。新たなビジョンが市民とともに築かれるために、引き続き協議が必要だとの認識が共有された。