令和6年3月5日、議員協議会が開かれました。
本会議では、教育長予定者である伊佐治裕子氏による所信表明が行われました。教育長の任命に伴う所信を述べる場となり、伊佐治氏は過去3年間の取り組みを振り返りました。
伊佐治氏は、GIGAスクール構想の開始や新学習指導要領の全面実施によって、日本の教育が大きな転換期に直面していると述べ、これまでの支援に感謝の意を表しました。特に教育委員や市の職員、学校の教師、市民の協力によって、松本市の教育改革を推進してきたことを強調しました。
所信表明では、「子どもが主人公」とする教育の推進を中心に述べられました。特に、子どもの権利を重視し、個々の尊厳を尊重した学校づくりの必要性を訴えました。最近行った全校長との面談では、多くの校長から変化した子どもたちの姿や教員の前向きな姿勢が報告され、松本市の教育現場において進展が見られることが嬉しいと語りました。
また、伊佐治氏は、教職員の負担軽減に向けた取り組みを今後も進める考えも示しました。具体的には市教員の増員や、教員が担わなくてもよい業務のアウトソーシング、ICTの活用側面に触れ、学校環境の改善を図る意向を表明しました。特に、不登校問題の解決にも言及し、教育環境の整備が重要であるとの見解を示しました。
所信表明の最後に、学ぶことを大切にする松本市民の特性を称賛し、地域での自由で開かれた学びの環境づくりに尽力する意向を述べました。質疑の時間は設けられず、議長の上條温氏が発言を締めくくり、議員協議会は終了しました。