令和5年3月10日に総務委員協議会が開催され、松本市乗鞍観光センター再整備基本構想の策定について協議が行われました。
この計画は、持続可能な観光地を目指すもので、地域住民と訪問者が共に交流できる施設の整備を目指します。観光センターは、乗鞍高原の自然や魅力、活動を繋ぐゲートウェイとして機能することが期待されています。
アルプスリゾート整備本部の石田英幸次長は、「この基本構想の中で、観光センターの目的を見直し、地域の課題を解決するための具体的な取組みを進めていく。」と述べました。観光センターの再整備については12億円の予算が見込まれていますが、費用対効果の方面から懸念も示されています。
委員の塩原孝子氏は、少子高齢化の進行による地域の危機を克服するため、この新たな計画が実現すれば地域活性化につながるのかと質問しました。石田次長は、具体的な成果を見込んでいる一方で、すぐには効果が現れないとの見解を示しました。この目的を達成するためには、地域と市との連携が重要です。
地域の課題を解決し、多様な交流の場を整備することが観光センターの役割です。また、ゼロカーボンパークの理念に貢献することも重要視されています。肥後利晃プロジェクトマネージャーは、地域との関係構築や情報共有のために、チャットツールを導入し、今後も地域住民に耳を傾けることが不可欠であると強調しました。
また、協議会では、新たな観光センターの整備などに関連した地方税制改正や市有財産の貸付料の算定方法の見直しに関する報告も行われました。全体的に松本市の観光力を高める取り組みが進められることが期待されています。特に、長期滞在を促すような誘客施策の策定が求められており、この施策に応じて交通アクセスや地域経済にも好影響が期待されています。市長の川久保文良氏は、観光センターの重要性を再確認した上で、「これによって地域のさらなる発展に寄与したい」と意欲を示しました。