令和3年9月17日に、松本市の経済文教委員協議会が開催された。
会議では、持続可能な奈川地区に向けた協議会の設立や、松本城公園の活用許可基準などが議題に上がった。特に、松本城公園の活用については多くの発言があり、委員たちが地域活性化や文化財保護の観点から活発に意見交換を行った。
委員の上條一正氏は、松本城公園でのイベントの許可基準について、「文化財の活用は重要だが、イベントが松本城の魅力を損なうことは避けなければならない」と強調した。さらに、過去のイベントの影響例を挙げて危惧を表明した。上條氏は、基準があまりにも緩和されることに対する懸念も述べ、建設的な意見を求めた。
学校教育課長の塚田雅弘氏は、松本城の文化財としての重要性を守るため、具体的な企画内容に基づいて許可することを提案した。また、イベント内容については公益性や文化財への影響を慎重に判断していく必要があるとの意見が続いた。
一方で、松本市文化芸術振興課長の石川善啓氏は、観光促進の観点からイベントを活用することの意義を述べ、一定の基準づくりが重要であるとも言及した。これに対し、委員たちは利用目的に応じた基準とバランスを求める意見が相次ぎ、意見の相違が垣間見えた。
このように会議では、松本城公園の利用促進と文化財保護の視点から活発な議論が行われ、最終的には報告を受ける形で集約された。その後の活動方針に関しては、委員たちが残した意見を反映させることが求められている。