令和元年5月20日、松本市議会は臨時会を開会した。
この臨時会では、議長及び副議長の選挙が行われ、村上幸雄議員が議長に選任された。議長選任に際し、村上議員は「市民が安心して暮らせる環境の実現に全力を尽くす」との意気込みを述べた。
副議長には阿部功祐議員が選出され、彼は松本市議会の歴史・伝統に感謝し、今後の責任を意識した発言により議会運営の重要性を強調した。今回は、一般選挙後初の市議会であるため、議長引継ぎにあたる場面であり、その重要性が強調された。
さらに、重要議案が9件上程され、その中には松本市市税条例の改正や各種工事請負契約の議決、更に市有財産の取得についても含まれた。この新たな条例は、寄附金税額控除に係る規定の見直しを含み、議員たちの質疑も活発に行われた。特に、ふるさと納税制度に関する意見が交わされ、その適正化の必要性が強調された。
特別委員会として、基幹博物館建設特別委員会や市役所新庁舎建設特別委員会が設置されることも決定された。これらの特別委員会は、議会の閉会中も継続して調査・審議が行えるため、さらなる議会活性化が期待される。
冒頭では、菅谷昭市長が開智学校校舎の国宝指定について喜びを語り、その保存活用への努力を訴えた。市長は、松本市における重要な文化資源の価値を再確認し、今後の地域振興に寄与することを目指すと表明した。同時に、信州まつもと空港の利用促進についても言及し、その成果を見守る姿勢を示した。市では、観光誘致や交流人口の拡大に努めることを改めて強調した。
会期は本日1日と決まり、議会活動が円滑に進められるよう準備が整えられた。全体として、松本市議会は伝統と新たな議会運営の交差点に立っており、期待が高まる議会での活動が始まる。