令和2年7月22日、松本市議会第3回臨時会が開催された。
議題には、複数の重要議案が提案され、特に松本市自転車駐車場条例の改正、一般会計補正予算が焦点となった。
市長の臥雲義尚氏は、議案の説明に際し、令和2年7月豪雨の影響に言及した。市内では避難勧告が発令され、幸い人的被害はなかったが、自治体としての対応が求められている現状を示した。市長は、災害対策とともに地域の経済回復についても強調した。
特に注目されたのは「松本市消費応援キャンペーン」である。新型コロナウイルスの影響で打撃を受けた市内事業者を支援するもので、8月1日からプレミアム商品券の取扱いが開始され、さらにキャッシュレス決済のポイント還元が予定されている。市長は、これにより松本市の経済の活性化を図りたい意向を示した。
また、議案第2号の一般会計補正予算は、新型コロナウイルスの影響を受けた子育て世帯への臨時特別給付金などを中心に約18億5,762万円の追加を提案した。議案に対する賛否が分かれ、質疑応答も活発に行われた。特に、松本市独自の支援策の必要性や、財政調整基金の活用についての議論があった。議案への賛成意見では、直面する課題に対する迅速な対応が評価された意見があり、一般会計補正予算は原案の通り可決された。
一方、反対意見も根強く、今後の感染状況の変動を考慮するべきとの声もあがった。具体的には、必要な支援項目に対する議論が不十分であるとの指摘が強調された。議論は市議会の運営方法にも及び、各委員会の役割の重要性が強調された。
議会の最後では全議案が可決され、議長の村上幸雄氏が今期臨時会の閉会を宣言した。市政の運営において、市民に寄り添った支援の継続が求められる中、松本市議会の今後の動向に注目が集まる。