令和4年2月22日に松本市議会が開会した。
本会議では令和4年度当初予算や新型コロナウイルス感染症対策について議論された。
臥雲義尚市長は、今回の定例会で67件の議案が提出されたことを報告した。
この中には、来年度の当初予算に加え、感染症関連の報告が含まれている。
新型コロナウイルスの感染状況について、臥雲市長は次のように述べる。
「現在、第6波の影響を受けているが、新規陽性者は減少傾向にあり、医療体制を強化する必要がある。」
感染対策として、高齢者や基礎疾患のある人への3回目のワクチン接種を進める方針を強調した。
また、市長は新たな総合計画に関する基本理念についても言及した。
「新たな総合計画はDX、ゼロカーボン、ポストコロナなど、5つの重点戦略を掲げ、未来に向けて急速に進めなければならない」と述べ、積極的な予算編成の重要性を訴えた。
この計画に基づき、2050年までのCO2排出量を実質ゼロとする政策が打ち出されている。
予算には、再生可能エネルギー導入のための検討費用や、脱炭素への取り組みに重点的に 投資する方針が示された。
臥雲市長は、環境問題への対策や観光事業の展開についても言及。
「松本市が持つ自然環境を活かして、持続可能な観光地の確立を目指す」と語り、観光資源の再評価に期待を寄せた。
市議会では、議案第21号に対する質疑が行われた。
経済文教委員長の今井ゆうすけ氏は、「事業者支援金を支給することについて、支給開始日の前倒しが可能か」と質問をした。
理事者はスケジュールを考慮した最速の支給日程としていることを説明した。
続いて採決が行われ、議案第21号は異議なしで可決された。
今後、松本市が新型コロナウイルスと共生しながら、持続可能な経済成長を追求する過程が期待される。