松本市、交通安全対策や結婚支援策強化を検討

令和3年6月14日、松本市議会において、様々な市政に関する質問が行われた。議員たちはそれぞれの懸念や提案を持ち寄り、市民生活の向上を目指す。特に目立ったのが障害者の交通安全対策に関する質疑であった。古沢明子議員は、盲導犬を伴った視覚障害者の視点からの交通安全について質問した。市は、歩道の整備や点字ブロックの設置を進めており、危険箇所についてのアイデアも求められている。建設部長の前澤弘一氏は、視覚障害者が通行しやすい道路環境を整備すると述べ、この取り組みを継続する方針を示した。また、ヤングケアラーに関する質問もあり、特に子どもたちが抱える負担の実態が浮き彫りになった。青木直美こども部長は、現状の把握とともに支援策の必要性を認識していると強調した。さらに、市の若者支援策についても意見が交わされ、奨学金返還支援の導入の吟味が必要とされた。議会では、結婚支援の重要性も再認識され、家庭を支えるための施策が求められた。臥雲市長もこれに対し、結婚から子育てに至る支援策を充実させる考えを示し、将来的に住みやすい環境づくりに努める意向を表明した。