令和4年3月9日、松本市議会において、第4号として市政一般に対する質問が行われた。議題には、農業行政、人・農地プラン、そして新型コロナウイルス感染症対策などが含まれている。様々な議員から多角的な視点で意見が提出され、活発な議論が展開されたことが窺えた。
最初に、古沢明子議員が農業行政に関する質問を行った。農業を支えるため、地域ごとの担い手の確保や農地集積の必要性について、市の見解を求めた。これに対し、小林産業振興部長は、今年度の取組として農業支援の強化を約束した。特に、農業者が思い描くビジョンを実現するためには、行政からの支援が不可欠なことを強調した。
次に、牛丸仁志議員は市長の政治姿勢や今後の施策について質問した。市長は、松本市基本構想2030の進捗状況を報告し、市民との対話の重要性を訴えた。また、行政の施策については今後も適時見直しを行うと約束し、市民の期待に応える姿勢を示した。
さらに、神津ゆかり議員は、アルプス公園の利用計画について提言した。キャンプ場新設の計画が進められているものの、市民の理解と合意を得ることの重要性を論じ、公開討論を推奨した。市長は、アルプス公園の多面的な活用が、公園の魅力を高めることにつながると応じ、市民参加型の計画策定を進める意向を示した。
また、横内裕治議員は中核市移行に伴う健康福祉部の負担について指摘し、特に新型コロナウイルス感染症対策での職員の過重労働を懸念した。市長は、職員の健康と業務の両立を図る方針を強調し、適切な支援策を検討することに言及した。
最後に、上條一正議員は、都市農業の持続可能性や戦略についての質問を行い、農業の価値を再認識する必要性を説いた。特に補助金政策や集積化については、市独自の施策を展開する意義を強調した。
全体を通じて、議員からの活発な質疑とそれに対する市の答弁が印象的であった。様々な意見を持つ市民のニーズに応える政策形成を進めることで、松本市のさらなる発展が期待される。