令和2年1月16日、建設環境委員協議会が開かれた。
この会議では、松本市における歴史的風致の維持や新たな公共交通システムなど重要なテーマが議論された。
都市政策課長の桐沢明雄氏は、第2期松本市歴史的風致維持向上計画の策定について説明を行った。この計画においては、松本城南・西外堀の復元事業が取り上げられ、委員の近藤晴彦氏は、具体的な施策や事業概要について確認を行った。彼は、「松本城の復元がしっかりと進められることを期待している」と述べ、関係者の強い意志を求めた。
桐沢氏は、事業概要において現状の計画を踏まえ、引き続き復元を進める意向を表明した。さらに、法定協議会においても進捗を報告し、市民からの意見を反映させていく考えが示された。上條温氏は、改定作業の手続きについて質問し、桐沢氏は協議会での意見聴取の実施を強調した。
次に、交通安全・都市交通課長の近藤潔氏が島内川東乗合タクシーの運行について報告した。このタクシーは高齢者向けのドア・ツー・ドア方式を採用し、500円の運賃で片道の利用が可能である。委員の田口輝子氏も、今後の運行に関して課題や有益な点を検証する重要性を強調した。
運行経費についての質問もあり、近藤氏は、1便あたり約4,000円の経費を見込んでいることを説明した。特に高齢化率が高い地域であるため、交通手段の確保が重要視されている。
最後に、道路事故について維持課管理担当課長の太田克彦氏が報告した。市民からの通報による迅速な対応が有効であることが示され、特に通行の支障となる原因に対する注意喚起が行われた。委員の柿澤潔氏は、事故の可能性について指摘し、木の管理の重要性を訴えた。市はこれに対し、事故防止のための方策を講じる意向を示した。
全体を通じて、行政と市民が連携し、地域の安全や文化財の保護に努める姿勢が伺えた。