令和2年9月28日、松本市議会では9月定例会が開催され、各議案が審議された。
この会議では、特に松本市の副市長人事案件が注目を集めた。臥雲義尚市長は、宮之本伸氏を新たに副市長に選任する提案を行い、情報通信技術に精通した同氏の起用が期待される。市長は「デジタルトランスフォーメーションを推進するために必要な人材である」と述べ、支援を呼びかけた。
副市長選任に伴う議案第21号は賛成多数で可決され、これにより宮之本氏が実質的に市政運営に参与し、デジタル技術を用いた行政の革新が進められる見込みとなっている。
また、松本市名誉市民の選定についても議論がなされた。市長は、姫路市の市長である清元秀泰氏に名誉市民の称号を贈ることを報告した。彼は長年の医師、医学者としての貢献が評価されており、市と姫路市の交流がさらに深まることを期待されている。これに関しても異議なく承認された。
さらに、緊急な地方財政問題に対処するための意見書も提出された。議第8号では、新型コロナウイルス感染症による地方税収の減少をふまえ、地方財源確保を国に求める内容が盛り込まれた。議会内からも広く賛同を得て、可決された。
この他に、35人学級の推進を求める意見書や、へき地手当の支給率を見直すよう長野県に求める意見書も提出された。教育環境の改善が期待される中、各議案が次々と可決されていく様子が見られた。
最後に、市長からの挨拶があり、今後の課題やコロナ対策への取り組みについても言及された。市民に対しては、インフルエンザ予防接種や新型コロナウイルスの同時流行への備えが重要であると呼びかけた。