令和2年10月8日、松本市で開催された議員協議会では、重点事業の促進について議論された。
市長の臥雲義尚氏は、議員協議会への参加に感謝の意を示した後、新型コロナウイルスの影響で延期された県議会議員との懇談会の開催について言及した。懇談会では意見交換の項目として80件、重要課題39件を準備しているとし、議員たちには市の重点事業に関する自由な意見を求めた。また、県議会議員との懇談のために準備を進めるとともに、交渉にあたっての要望を市議会で協議する重要性を強調した。
その後、重点事業の具体的な推進について、政策部長の中野嘉勝氏、文化スポーツ部長の村山修氏、農林部長の林浩史氏が説明を行い、各部門の取組内容が明らかにされた。特に、重点事業の中には信州まつもと空港への運運用時間の延長が含まれ、空港の国際化を推進するための具体的な運行計画についての要望が出た。
上條温議員は、運用時間延長に関して、まだ地元との自由な意見交換が行われていない現状を指摘し、さらにその具体的な調整が必要であることを訴えた。これに対し、中野政策部長は、地元との調整不足に対して反省の意を示しつつも、県が協定の生成に関与しているため、最終的な決定権を持つことを強調した。
また、議員たちは、空港関連の要望事項についても十分な地元理解を得る重要性を強調し、地域との信頼関係の構築を図ることが必要だと認識を共有した。議長は、このような意見を反映し、今後の運用方針を検討する必要があると確認した。
その後も様々な議題が討議され、市民生活を支えるための施策が複数挙げられた。特に、地元の畜産振興に向けた食肉処理施設の体制づくりに関する要望があり、農林部長の林浩史氏は、長野県に対しても積極的な関与を求める声が上がった。さらに、地元の意見を反映した政策立案の必要性も再確認され、議員たちの活動が地域の発展に寄与する方向で協力することが確認された。