令和2年3月、第371回飯山市議会定例会が開催された。議題には議決事項や一般質問が含まれ、特に台風19号の影響とその対応策について活発な議論が交わされた。
最初に、議題の一つである「議決事項の変更について」が提案された。足立正則市長は、令和元年12月定例会において議会の議決を受けた城山雨水排水ポンプ場の災害復旧工事に関連する契約変更を報告し、適切な議決を求めた。
続いて、一般質問に移り、山崎一郎議員が台風19号に関する検証を求めて質問を行った。特に避難場所や情報発信のあり方についての再検証が求められた。この質問に対し、栗岩康彦総務部長は、災害対応の問題点と今後の見直しに努めていることを述べ、4月末を目途に具体的な対応策をまとめる方針を示した。
さらに、水野正彦議員からも高齢者や障がい者などの避難に関する状況についての質問がなされた。要望として、地域に根ざした福祉避難所の開設や、短期的な避難場所の見直しが提起された。市の担当者は市民の安全を第一に考え、福祉避難所の設置を含む方策について検討していく意向を示した。
また、千曲荘の移転に関しては、利用計画がまだ具体化していないことも言及されたが、農林高校の統合に向けた動きについては地域との連携を重視する意義が強調された。特に、短期間での決断を焦らなければならないという局面で、慎重な判断が必要とされている状況である。
最後に提案された、屋内運動場の整備に関する意見については、市長もその重要性を認識し、地域住民全体の健康づくりに寄与するような使用方針を適用していく考えを示した。
今後、これらの提案や要望がどのように具体化していくのか、注目されるところである。