令和2年9月11日の飯山市議会定例会では、重要な課題が浮き彫りとなった。特に水害対策や地域振興に関する質問が多く、市民のライフラインを何とか守ろうとする議員の熱意が見えた。
特に水害対策について、飯田健一議員は、昨年の台風19号の影響を受けた場面を挙げ、今後の対策について質疑を行った。「日光川樋管から北、柏尾橋戸狩川の堤防が低い部分について、大型土のうを準備する必要性がある」と警鐘を鳴らした。これに対し、村上透建設水道部長は、「既に千曲川の増水の際には見直しを図ることを確認している」と述べ、対策の徹底を誓った。
また、農地の災害復旧に関しても触れられた。出澤俊明経済部長は、農地に対する国庫補助制度の条件を説明し、被災農地の速やかな復旧を目指す必要性を強調した。特に農業従事者からは、土壌补剖や堆積された稲わらの処理に対する支援が多く求められており、これに関連する国庫補助事業の活用が期待されている。
さらに地域おこし協力隊制度について、市内への受け入れが進む中、北爪総務部長は「地域ブランドや地場商品の販売支援に取り組みつつ、隊員による地域との交流を重要視している」と述べ、今後の地域活性化に寄与することを示唆した。
最後に、特定地域づくり事業協同組合制度についても言及され、この制度を活用した地域振興策の推進が必要とされている。各種団体との協力を強化し、地域活性につながる新たな事業を推進する姿勢が見受けられた。