飯山市議会は令和5年9月7日に定例会を開催し、様々な議題が取り上げられた。
最初に議論されたのは危機管理についてだ。山崎武雄議員は、2019年の台風19号の災害時における飯山市の危機管理体制に疑義を呈した。特に避難勧告のタイミングや情報発信の遅れについて問題提起した。江沢市長は過去の災害に基づく振り返りを行っていないことを認め、改善が必要とする意向を示しつつ、鈴木靖史総務部長は「適切な判断を行っている」と主張した。両者は意見が対立したが、今後の検証作業は進められるという。また、夜間の監視体制や情報発信の改善に向けて党派を超えた協力が求められている。
次に、飯山駅前広場の交通問題が議題となった。山崎議員は、飯山駅前のマイクロバス専用駐車場の利用状況について指摘し、一般車両の方が多く利用されている実態を報告した。内田郁男建設水道部長は、千曲川口広場の利用状況を認識し、利用促進策を講じていると述べたが、議員からはさらなる駐車スペースの見直しの必要性が提起された。今後の継続した調査及び協議が求められている。
また、地域おこし協力隊は新たな方針で募集を行うことが発表された。活動提案型での応募が開始され、鈴木部長は「新たなアイデア創出が期待される」と述べた。0935状662の解決と若者支援が同時に進められることが求められ、市も意欲をみせている。
さらに、生涯学習にも焦点が当てられた。瞽女文化の継承が教育現場と地域で行われていく中で、田中良則文化振興部長は「地域の歴史を見つめ直すために、啓発活動を進める」と強調し、地域の文化を未来へとつなげる重要性を述べた。また、教育長からは「自校給食」の活動における有機米の導入や地産地消に関する話も交えられた。
会議の締めくくりとして、地域医療構想の維持が不可欠であるとの意見も報告され、特に江沢市長が「地域医療体制の充実を図っていく必要がある」と強調した。
最後に、飯山駅前ホテルの進捗状況も質問に上がり、現在調停が進んでいることが伝えられた。市長は「調停については賛成し、最善の道を模索している」と語った。
このように、飯山市議会の議論は多岐にわたったが、特に地域の課題への対応および市民へのサービス向上を図ることが重要視されている。今後の進展が注目される。