令和元年12月20日、飯山市議会は第370回定例会を開催した。
本会議では、各議案に対する審議が行われた。重要な議案の一つ、議案第134号「工事請負契約の締結について」では、台風第19号による被害復旧が主な議題となった。市長の足立正則氏は、「城山雨水排水ポンプ場の災害復旧に需する予算は、関係法令に基づき議会議決が必要で、適切な議決をお願いしたい」と述べ、迅速な対応を求めた。
議案第134号は衆議にかけられ、産業民生常任委員会に付託される運びとなった。議会に出席した高山恒夫予算決算常任委員長は、議案の厳密な審査を行った結果、25議案の中で賛成多数の判断を下したと報告した。
また、次の議題では、意見書の審議が行われた。意見書第5号では地域医療の維持が強調された。久保田幸治議員は、地域医療構想に関する不安を提起し、「地域特性を無視した一律の基準に基づく判断ではなく、医療体制を十分に考慮した取り組みが必要である」と強調した。
さらに、意見書第6号では千曲川と信濃川における「中抜け区間」の解消が求められた。石田克男議員は、「国による河川管理の適正化を進めるべきで、早急な見直しが必要である」と訴えた。
最後に、議長の渋川芳三氏は議日程を終了し、「今回の議決は、地域社会にとって重大な意味を持つものである。今後の議会でも市民の声を大切にし、迅速かつ適切な意思決定に努める」と述べた。