令和4年9月30日、飯山市議会の通常会議が開催された。今回の会議では令和3年度決算と令和4年度補正予算が中心テーマとなり、議員たちの活発な質疑が展開された。
会議の中で、足立正則市長は、令和3年度一般会計の歳入総額が173億5,945万4,000円、歳出総額が165億7,181万2,000円で、7億8,764万2,000円の黒字となったと発表した。前年度と比較すると、歳入は13.4%減少し歳出も13.7%減少したと述べた。特に固定資産税評価替えによる影響や、特別定額給付金に関する関連予算の減少が要因であると強調した。
さらに足立市長は、令和4年度の補正予算案も説明した。新型コロナウイルスの影響を受けた水道料金支援や、農業者事業継続支援施策について言及。水道基本料金の2か月分の減免を行うことを明らかにし、影響を受ける市民生活を支えるための支援を強調した。また、農業者には資材価格の高騰による負担軽減を図るため、補助が行われる。
また、観光業への支援として、誘客キャンペーンを通じて県外からの観光客を呼び込む施策が紹介され、ガソリン代の支援としてガソリンチケットを配布する計画が示された。市内経済と観光業の活性化に向けて、さまざまな施策が進められることが期待される。
これらの議案について、議員からの質疑もあり、特に水道料金支援や農業者支援の詳細などについての関心が高かった。市長はそれぞれの施策の目的や期待される効果について丁寧に回答し、議会内での理解を深める重要な機会となった。
本会議は9月22日までの24日間にわたって行われる予定であり、今後も様々な議題が取り上げられることが待たれる。議員たちは市民の声を反映させながら、厳しい財政状況に即した政策の選定に努めていく。