令和元年9月12日に行われた飯山市議会定例会において、主に保育料無償化や文化交流館の運営などが議題として取り上げられた。
一般質問の中で、佐藤正夫議員は保育料無償化の進捗状況について質疑を行った。特に、県下19市の中での飯山市の施策について称賛しつつも、無償化対象者の拡充を求めた。常田新司教育部長は、「今回の幼児教育・保育無償化は国が少子化対策の一環として行っているもので、主に3歳以上児童を対象としているが、当市独自に第3子以降の保育料の完全無償化を実施している」と説明した。
さらに、議員からの質問に対し、副食費の免除についての詳細も説明された。副食費は、年収360万円以上の世帯に対して保護者が実費負担する方針であるが、当市では第3子以降の無償化施策を行っており、他市よりも優れた支援策を講じているとのことだ。
続いて、文化交流館「なちゅら」に関する質問が行われた。佐藤議員は、外壁塗装工事の進捗状況について確認し、その重要性を訴えた。文化振興部長は工事が完了したことを報告しつつ、今後も地域の文化振興に貢献していく意向を示した。また、施設利用者の意見を収集し、さらなる改善を行う姿勢を示した。
農林業については、森林税の使途や今後の施策について経済部長が説明し、県内外との連携強化が必要であると強調した。特に、森林環境譲与税が新たに導入されることから、その活用方法についても注目が集まっている。
さらに駅前の市有地活用に関し、ホテル誘致の施策が議論された。市長は「ホテル建設に向けた基本調査も行い、今後の方針をしっかり考えたい」とし、経済の活性化に寄与する考えを述べた。