令和2年8月19日、飯山市議会臨時会が開かれ、主に新型コロナウイルス対策に関する補正予算が議題に上った。
足立正則市長は、議会の開会に先立ち、7月の豪雨による被害及び市内の復旧事業に関する補正予算について言及した。特に、復旧事業に必要な約1億4,800万円の予算を専決処分により先行実施していることを説明した。
新型コロナウイルス感染症の影響に対する対応も忘れず触れ、感染防止のためのマスク着用や夜間外出自粛を市民に呼びかけた。議案第85号として上程された一般会計補正予算には、主にオンライン化や感染防止に関する経費に460万円が提案されており、減少した市内商業活動を見込んだ事業も盛り込まれている。具体的には、飲食店の感染防止対策に3,000万円、観光振興を目的とした6,990万円が含まれている。
この補正予算案について、渡辺美智子議員は「新しい生活様式」に対応した事業展開を評価しつつも、ハード面に偏っていると批判した。これに対し、市長は集中的に新型コロナ対策に取り組んでいく姿勢であると強調した。特に、環境整備や事業継続支援の必要性については各議員からも意見が続出した。
議案は全会一致で可決され、補正予算総額は174億8,393万に達することとなった。議会運営委員会からの日程に基づき、報告された内容に対し特に異論はなく、すべての議案が承認された。
市長は閉会の挨拶でも、議会の速やかな承認に感謝を述べ、今後の市の経済支援に全力を尽くす意向を示した。議会の成果として注目されている「新しい生活様式」の取り組みが、どのように市民生活に影響を与えるのか、さらなる議論が期待されている。