令和2年12月1日、飯山市議会第375回定例会が開かれ、13件の議案が上程された。
主な議案は、令和2年度飯山市一般会計補正予算(第8号)に関するもので、総額は6億352万1,000円の増額が提案されている。
この一般会計補正予算には、昨年の台風災害に関連する経費や新型コロナウイルス対策、教育支援などが含まれている。市長の足立正則氏は、これらの施策が市民の生活を支える重要な措置であると説明した。
補正の一部には、商工振興費として中小企業向けの融資制度の拡充が挙げられ、従来の返済期間を最大3年間延長することが明示されている。これにより、今後も多くの事業者が資金調達を行いやすくなる見通しである。
また、介護保険や国民健康保険に関する補正内容もあり、それぞれ推計に基づく給付費の不足分を適宜補うことが提案されている。
上松永林議員は、商工振興の観点から新型コロナウイルス感染症対策資金の内容について質疑を行った。出澤俊明経済部長は、返済期間の延長や据え置き期間の変更について具体的な情報を提供した。事業者の返済負担軽減を図る狙いが強調され、議会内での関心が高いことが伺えた。
さらに、新型コロナウイルスによる経済影響が長引く中、事業者に対する支援が急務である点が指摘されており、市議会は引き続き、地域経済の立て直しに向けた取り組みを進める考えを示した。市議会は議論を重ね、最終的にはそれぞれの議案に対して適切な議決を行い、今後の施策に反映させる意向を示した。
なお、全ての議案に対する質疑は終了し、今後の審議に向けた意見交換も活発に行われた。議会は今後も市民の声を聞き入れ、施策に反映させていく方針を固めていると考えられる。