令和元年6月18日、飯山市議会定例会が開催され、移住政策や子ども館「きらら」など多岐にわたるテーマについて議員の質問が行われた。最初に、吉越利明議員は移住政策について言及し、飯山市への移住者数は増加しているとのデータを示しつつ、「今後も移住政策を強化していく必要がある」と提言した。吉越議員は、市長に対して移住者増加の要因として新幹線の開業や地域の魅力を挙げ、調査研究をすることの重要性を訴えた。
続いて教育部長が、子ども館「きらら」の利用者データを示し、1年間で延べ35,536人の利用があったと発表。特に、障がい者の子どもたちがともに遊ぶ姿を重視し、地域の交流の場としての役割が果たされていることが強調された。また、送迎時の交通安全に関する保護者の意見に対しては、来月からの道路拡幅工事を予定していることを報告した。
さらに、防犯カメラの重要性についても議論され、最近の事件を背景に、栗岩総務部長は防犯カメラ設置の現状を説明した。市内の公共施設に72台の防犯カメラが設置されているが、さらなる設置の必要性を訴える声も上がった。今回の質疑では、学校の安全対策や地域防犯の強化なども見据えた具体的な対策を求める意見が多かった。
議会の後半では県が進める教育事業について質問が続いた。県の教育長はスクールカウンセラー事業など子どもと家族への支援策について説明し、地域全体での子育て支援の重要性を強調した。このように、本日の会議では複数の重要なテーマにわたって市の方針や取り組みが議論され、市の未来に向けた具体的な提案が次々に出された。