令和3年6月15日、飯山市議会の定例会が開催され、新型コロナウイルスの影響を受けた様々な施策が議論された。特に駅前ホテルや景気対策、農地の保全、ワクチン接種計画などが主要なテーマとして挙げられた。
駅前ホテルに関して、佐藤 正夫議員は、4月から公募を行っているホテル誘致について質問を行った。丸山 和幸経済部長は、現時点での参加申込みは1件であり、新たな情報の公表は8月末まで控えると説明した。このプロジェクトは地域の活性化に期待を寄せられている。
さらに、景気対策については、飲食券の追加発行に関しての議論も行われた。菅田議員は、「市民の要望に応えて、予算の追加で増やす考えはないのか」と迫り、足立市長は適切な予算内で対応したいと強調した。プレミアム商品券の購入希望者が多く、市長は新たな支援策を検討する意向を示した。
農地の保全に関する質疑では、佐藤議員が農地災害の復旧問題を取り上げた。経済部長は、地元負担金が大きな負担となっている現状を認識し、国への要望を続ける方針を述べた。この分野の課題では、特に水路の管理や負担についても話し合われ、高齢化が進む農家の再生可能な支援策が求められている。さらに、農業者にとって重要な役割を果たす多面的機能支払交付金についても、財政的な持続可能性に関心が寄せられる。
新型コロナウイルスワクチン接種計画に関して、市長は高齢者への接種状況を報告し、全高齢者の方がワクチン接種を希望すれば7月末までに完了する見込みと述べた。また、ワクチンの接種方法や送迎バスの計画についても言及し、今後とも市民への情報提供を重視するとした。
まちづくりの基本計画では、多極ネットワーク型コンパクトシティの実現を目指す方向で議論を展開し、市民の意見を反映する計画との連携が求められている。特に、高齢者の生活に配慮した施策を強調する声が多く、高齢者が暮らし続けられる環境と地域の特色を生かしたまちづくりの重要性が浮き彫りとなった。これに関連して、温暖化対策として、再生可能エネルギーの導入や地域資源の活用についても期待が寄せられている。