令和4年9月、飯山市議会の第382回定例会が開催された。そこで重要な議案が数多く上程された。
議題として取り扱われたのは、令和4年度の一般会計補正予算案や人事案件、そして人権擁護委員候補者の推薦案などであった。特に、補正予算案では、民生費に約1億4,189万円を追加し、低所得世帯への支援を図る方針が示された。
市長の足立正則氏は、補正予算案について「特に家計への影響が大きい低所得世帯を支援するために、予算を追加することにしました」と述べた。この予算には、電力や食料品等の高騰による負担増を考慮した施策が含まれている。
さらに、新型コロナウイルスへの対策として、オミクロン株に対応したワクチン接種の準備も進められており、関連経費として約4,372万8,000円の追加が提案された。
また、議案第110号では固定資産評価員の選任に関して、新家智裕前副市長の後任として鈴木靖史氏の選任が求められた。これに対し、議会の同意が得られる見通しであった。
一方、人権擁護委員候補者としては、現職の丸山信一氏と栗岩明浩氏の推薦が行われ、これも議会で問題なく合意される旨の発言があった。議論は円滑に進み、質疑や討論を省略し、即座に採決が実施される運びとなった。
今回の定例会における予算決算常任委員会の報告では、令和3年度一般会計の歳入歳出決算が賛成多数で認定され、特に市税収納率が過去最高の99.23%を記録したことが評価された。これにより、予算の執行においても、市民との良好な連携による結果であるとの意見が表明された。
また、閉会にあたって、市長はこれまでの市政活動に感謝の意を表明し、特に新幹線飯山駅が開業してからの観光振興や、移住定住施策などに関する成果を強調した。市長は「今後も市民が安心して暮らせる街づくりを進めてまいります」と述べた。
議会は、様々な面から市民の生活を向上させるための施策を進めており、適切な議論を通じて市民の福祉向上を目指している。議案は全て原案通りの結論に至り、円滑に進行したことが印象的であった。