令和3年12月10日、飯山市において、第379回飯山市議会定例会が開催され、さまざまな議案が提起された。その中でも特に注目されたのが、令和3年度の一般会計補正予算に関連する議案である。
足立正則市長が提案した議案第138号は、国からの「子育て世帯への臨時特別給付金」の採択を受けて、追加支出を計上する内容となっている。具体的には、新型コロナウイルスの影響を受け、子育て世帯に対し、子ども1人当たり5万円が支給される予定であり、これに必要な経費として、約1億5240万円が追加され、全額が国庫支出金で賄われることになる。これにより、一般会計の予算総額は155億4487万9000円に達する。
また、議案第139号では令和3年度及び4年度における道の駅拡張整備事業に関する工事請負契約を締結するための議決が求められている。こちらも、地元住民にとっては期待される事業であり、質疑が注目された。足立市長は両議案に対し、数度の質疑応答を経て、積極的な推進を強調したが、質疑については何も挙がらなかった。
一般質問では、高山恒夫議員が定年延長や地域活動について質問を行い、高齢化社会における人々の働き方や、地域社会の絡みを質問した。北爪英紀総務部長は、国や地方の制度改正に基づき、定年延長を考慮する意向を示した。高山議員の質問の中で、今後の雇用政策や職員配置についても議論が交わされた。
そして、飯田健一議員は「巨大道の駅」計画の必要性について問い、市民のニーズを調査した結果や観光振興策について発言。市内観光の重要性を訴えた。
岸田眞紀議員は、新型コロナウイルスに関連したワクチン接種についても詳細に尋ね、その状況を報告した。市長らは今後の観光対策についても前向きな姿勢を見せており、観光振興が市全体に与える影響を考慮した質問が続いた。
最後に、上松永林議員は駅前ホテルの設立について、市民が関心を持つ事項として多くの詳細にわたる質問を行った。市は滞在型観光の重要性を念頭におき、ホテル事業の進捗状況についての報告を行い、万全の策で市民との連携を図る考えを示した。