飯山市議会は、令和元年9月に行われた定例会において、飯山高校の甲子園出場への祝意を示した。山崎一郎議員は、「雪国から甲子園へ」の夢を実現させた飯山高校野球部に、地域全体が感動を得たと述べた。
市長の足立正則氏は、市民の士気を高める素晴らしい成果であると評価した。甲子園出場は、新たな時代の幕開けとも言えるとし、各界に影響を与えると強調した。特に、教育現場や若い世代に対して、自信や希望を与える役割を果たすと述べた。
一方、北陸新幹線の飯山駅については、市長はホテル誘致が喫緊の課題であると述べ、市民の関心が集まっている現状を説明した。新幹線の開業効果により交流人口の増加を狙う一環として、今年度の計画が進められている中、様々な課題が浮き彫りになっているという。
また、文化交流館「なちゅら」についても、今後の利用促進に向けた取り組みが進められる予定であり、地域の活性化や経済効果を期待する声が上がっている。
他にも、正受老人の300年遠忌に向けた取り組みについても具体的な計画が進行中であることが報告された。市として、歴史的な人物を再評価し、地域文化を振興する方向性が示されている。
また、議論では飯山高校のスポーツ関連の企業誘致の可能性が提起され、地域活性化につながるような活動が期待されるとされた。
消防団活動についても見直しが求められ、新たな体制の整備や人材確保が課題として挙げられた。市民意識の高まりを受けて、より多くの地域住民が消防活動に参加できるような枠組みづくりが必要であるとの理解が示された。
このほか、議会では街の景観保護や、特に小菅の地域における電柱地中化の必要性も取り上げられた。地域の伝統や文化を保護する観点から、今後の方針について議論が求められている。市長も、景観整備は都市部に限らず、地域全体で考えるべき重要な施策であるとし、積極的な対話と共に進めていく意向を示した。