令和5年9月28日、飯山市議会臨時会が開会された。主要な議題として、令和5年度の一般会計補正予算に関する再議が上程され、市長の江沢岸生氏がその理由を説明した。特に「雪かき支援事業」や「家庭用小型除雪機等購入補助事業」など冬季における市民生活を守るための重要な予算案であることを強調した。
江沢市長は、新型コロナウイルスに感染し、最終日には出席できなかったことについて、おわびを述べ、市政運営の継続に努めてきたことを伝えた。今回再議に付された予算案には、高齢化社会に対応するための支援が盛り込まれており、特に高齢化率が39.6%に達する飯山市の特性を考慮したものであった。
市長は「雪かき支援事業」の重要性を説明した。この事業は、除雪困難世帯に対する支援を目的としており、安全で安心して暮らせる地域づくりを目指す。また、市長は事業の実証試験を重視し、今後も市民の声をもとに計画の修正を行う意向を示した。
この補正予算には「家庭用小型除雪機等購入補助事業」も含まれており、少雪の冬が続く中での市民の経済的負担軽減が目的である。市長は、他市と連携を深め、国への補助制度の要望を引き続き行っていく考えを示し、市民からの切実なニーズに応えることの重要性を訴えた。特にこの事業は、全国の特別豪雪地帯からの支援要請を背景にして実施される。
再議の結果、議案第82号は、議会の質疑や討論を経て、否決となった。その後、原案について再度審議が行われ、予算決算常任委員会に付託されることが承認された。このように、議会内での熱心な議論が市民サービスの向上につながることが期待されている。
村松正勝議員に対する懲罰の件も取り上げられ、議会内で活発な議論が行われた。村松議員に対して出された懲罰動議には異議がなく、今後は懲罰特別委員会が審査を行うこととなる。今後の進展が注目される。