令和4年6月16日に開催された飯山市議会定例会では、市政に関する様々な問題が議題に上がった。特に「脱炭素社会の実現について」は、多くの議員からの関心を集めている。
上松永林議員は、脱炭素先行地域への取り組みや、長野県の政策について質問を行った。特に、環境省による計画支援事業を通じて、飯山市内の環境基本計画の進捗を確認したいと求め、宮澤俊昭民生部長は「基礎調査を進め、令和5年度の当初募集に向けて準備を進めたい」と答えた。
さらに、上松議員は市が脱炭素社会を目指す条例の制定について提案した。宮澤民生部長は、飯田市の先行事例を挙げ、「地域の仕組みづくりが大事」と強調した。市民の意識向上や条例の必要性を指摘し、環境保全に関する議論が続いた。
次に、老朽空き家対策についての質問も注目された。鈴木靖史総務部長は、特定空家等に対する国の支援制度を基にした対策を解説した。議員からは、適切な管理が行き届かない場合の行政の対応についても問われると、鈴木部長は、「改善が見込めない場合、最終的には除却を行う必要がある」と述べた。
また、市街地開発についての話題も重視され、新幹線飯山駅周辺の整備が期待されている。足立正則市長は、「将来的なまちづくりに注力する」としつつ、住民の意見も反映する取り組みを約束した。特に観光拠点としての観光施設整備が重要な課題となっており、「地域資源を活かした魅力あるリゾート作り」が提唱された。さらに、遠くの観光地に引けを取らない魅力ある地域振興を進める意義を示した。
他にも、コミュニティにおける公園・遊具の管理、地域安全対策など様々な問題が提起された。この中で子どもたちへの配慮や、要支援者に対するインフラ整備の重要性も指摘され、全体的に飯山市の暮らしを守るための施策の強化が求められた。議員たちは、「なぜこのような施策が必要なのか」と自問しつつ、着実な対策を求めた。
このように、市議会における様々な問いが披露され、さらなる議論が進むことが期待される。効果的な施策が議論され、飯山市の持続可能な発展が目指されている。