令和2年3月5日、飯山市議会で行われた第371回定例会では、市川久芳議員を皮切りに一般質問が行われ、新型コロナウイルス対策に関する取り組みや市の観光施策等が議論された。
市長の足立正則氏は、この新型コロナウイルスの影響について「未知のウイルスであり、国や県の動向を注視しませんといけない」と述べ、全庁的に対応を進める意向を示した。
また、新型コロナウイルスに係る具体的な市民への注意喚起方法として、ホームページや防災無線を用いると説明した。その限られた情報の中で、市民が不安を抱える中、冷静に対応すべきだと強調した。
加えて、経済面への影響についても言及があった。市街地観光において、冬場の寡雪の影響もあって旅行者が少ない中、飯山市として何らかの支援策を講じていく必要性があるとの認識を示した。観光局と連携して、地域資源を活かした新たな商品開発を推進し、集客数の増加を図るという方針も示されている。
また、地域おこし協力隊についても活用が進められており、隊員が地域の発展に寄与することが期待されている。
この日は桜の会の問題や消費税増税への反発も取り上げられ、議員たちからさまざまな意見が交わされた。特に、観光業など経済が低迷する中、飯山についての将来のビジョンについての検討が急がれる。
新年度の予算に関して、主要な施策としては災害支援や地域活性化、観光振興が挙げられ、新たな事業にも力を入れる方針が示された。特に観光関連では、グリーンシーズンやホワイトシーズンに向けた多様な策を講じていくことが重要視されている。
最近の質問で浮上した全ての内容が一層、飯山市の情勢や市民の未来にどのように関わるか、行政の果たす役割は今後ますます重要となるだろう。