飯山市議会の定例会が令和3年9月9日に開催された。議題には、地域課題としてのワクチン接種、駅前ホテル誘致、洪水対策などがあり、議員たちの活発な議論が行われた。
特に、松本淳一議員が中心となったワクチン接種については、未成年者の接種が焦点となった。松本議員は、「未成年者の新型コロナによる死者、重症者はゼロ」としつつも、接種に関する情報提供の重要性を訴え、接種後の副反応についての慎重な考慮を求めた。鈴木民生部長は、接種は親権者の同意の下で行われる旨を説明し、慎重な判断が必要であると繰り返した。
次に、松本議員は駅前ホテル誘致について質問を行った。経済部長の丸山和幸氏によると、過去2回の誘致では、30社以上が関心を示し、最終的に1社からの提案があった。「財政面での支援が必要」との声が上がり、5億円の補助が提案された。これは、観光振興や地域振興を図るためだと強調され、地元の雇用創出効果も期待される。
さらに、石田克男議員が避難情報発令時の対応について質問し、今回の豪雨に対する適切な避難指示とその結果、安全が守られたことを評価した。鈴木民生部長は、地域の自主防災組織の協力があったことを感謝し、安全対策の重要性を再確認した。
また、岸田眞紀議員は、流出土砂の点検といった防災活動に関する質問を重ね、特に搬出土砂の管理と新たな施策の必要性を訴えた。市長は、県との連携を密にし、持続可能な安全対策を進める必要があることを認めた。