令和元年12月12日、飯山市議会で行われた定例会において、主に台風19号による水害に関する議論が展開された。参加した議員は、地域の災害対応や避難勧告のあり方について深い懸念を示し、国や県との連携も求めた。
特に、松本淳一議員は、皿川の堤防が本堤防よりも1.7メートルも低いことに言及し、住民の生命と財産を守るための適切な管理体制を市に求めた。これに対し、坪根富士夫建設水道部長は、堤防の改善について努力を続けていると回答した。しかし、堤防強化に対する地元の不安と要望は依然として高まっている。
また、松本議員は水害時の避難勧告の遅れについても疑問を呈し、災害時の迅速な情報伝達や避難誘導の重要性を強調した。「防災無線やハザードマップの整備が必要である」との意見交換もなされた。
議会では、医療体制の再編も重要課題に浮上。特に、飯山赤十字病院について議員らがその役割の重要性を確認し、地域医療を守るための具体的な行動を促す意見が多数寄せられた。市長は、医師確保や産婦人科医師の必要性に応じた対策を引き続き考慮していくことを述べた。
また、こうのとり支援事業に関連しては、実績を踏まえたしっかりした支援の継続が確認され、少子化対策に向けた取り組みには地域全体の協力が欠かせないとされた。