飯山市では、令和元年12月11日に行われた市議会定例会で、台風19号による災害対策や防災訓練についての議論が展開された。
小林喜美治議員は、台風19号による甚大な被害を受けた住民に対し、まず心からのお見舞いの意を表明した。また、新年度の予算編成に向け、市民からの要望を市政に反映させる重要性が強調された。特に、台風による水害からの復興に向けた全力の支援が求められた。
また、質疑の中で、災害対策の一環としての避難勧告の発令基準が発表された。足立正則市長は、避難勧告の発令においては過去の経験をもとに判断していることを説明し、夜間における安全な避難の難しさを認識していると述べた。しかし、依然として早期の情報伝達や適切な避難指示が求められる状況にあるため、今後の再検証が重要であるとの見解を示した。
さらに、学校の防災教育についても言及され、教育長は小中学校での避難訓練を定期的に実施していることを報告した。しかし、学校の防災教育はその質を高める必要があるとされ、特に複数の災害に対応できるような真剣な訓練が重要であるとの指摘があった。
加えて、議会では骨髄バンク登録についても触れられ、骨髄移植の重要性が議論された。現在、飯山市の登録者は46名で、今後さらに啓発活動が求められる。市としても、健康な骨髄を提供できるドナーの増加に向け、さらなる周知対策が必要であると強調された。
最後に、常日頃からの防災対策や住民の意識向上が不可欠であり、地域の防災力向上に向けた具体的な施策が今後も求められるという結論に至った。市は、市民の期待に応えられるよう、しっかりとした提案を行っていく姿勢を公言した。