令和5年3月、第384回飯山市議会定例会が開会された。
市長の江沢岸生氏は、年末年始を通じて懸念されていた新型コロナウイルスの感染状況に関して、感染警戒レベルが3に引き下げられたことを述べた。また、政府の方針により新型コロナの法上の位置づけが引き下げられることが期待されると付け加えた。
特に注目すべきは、令和5年度の一般会計予算だ。予算総額は162億7,000万円と、前年度比6.1%の増加を見込む。市民や事業者との協働で地域づくりを進めること、子育て支援の強化を重点施策として掲げた。具体的には、18歳未満の子どもに対する医療費の無償化を実施する。
さらに、地域おこし協力隊員を新たに20名増員し、地域課題解決への取り組みを弱めず、地域力の維持・強化に努めると江沢市長は力を込めた。また、道の駅「花の駅 千曲川」の拡張整備も進め、地域経済の再生に寄与する計画だ。
第6次総合計画の基本構想も審議される。議案第31号で提出されたこの案は、今後10年間の飯山市の未来像を描いており、協働による地域づくりへの期待を高めた。市長は、経済状況の厳しさを認識しつつ、市民が安心して暮らせる環境整備を進めると強調した。
また、議案第20号では、飯山駅前市有地宿泊施設整備促進事業に関する第三者検証委員会の設置についても詳しく説明された。地域の活性化を目指したこの取り組みは、今後の市政運営において重要な役割を果たす見込みだ。
江沢市長は、「地域住民の生活を整えることが最重要で、みんなで支え合いながら成長していきたい」と述べた。今後の定例会では、令和5年度予算案や新興アジェンダについて具体的な議論が進むことが期待される。