令和2年12月9日、飯山市議会が開催された。会議では、議員から新型コロナウイルスに関連した様々な質問がなされ、行政の対応が求められた。特に議論が集中したのは、行政のデジタル化と持続可能な社会への取り組みである。
吉越利明議員は、行政のデジタル化について質問を行いながら、状況について市の見解を求めた。足立正則市長は、デジタル庁の創設が地方の活性化のチャンスであると強調し、行政手続きのデジタル化による市民サービスの向上に期待を寄せた。吉越議員は、デジタル化による市民の利便性向上や業務効率化についても言及し、更に具体的な取り組みを求めた。
また、持続可能な社会への取り組みでは、吉越議員が化石燃料からの脱却を求め、長野県のゼロカーボン宣言を引き合いに出しつつ市の施策を問うた。北爪英紀総務部長は、飯山市はエネルギーの消費削減に向け、再生可能エネルギーを利用した施設の整備を行っていると回答した。
公民連携についての質問も為され、市長は地域資源の有効活用の必要性を認識し、経済団体との連携を強化する意向を示した。特に地域の活性化が求められる中、効率的な資源の活用が重要であるとした。
さらに、教育行政については、小学校の統合問題に対する意見が寄せられた。新たな学校のビジョンや通学路の安全性の確保についても、議員から多くの質問が行われた。教育部長は、安全な通学を実現するために地域と連携しながら取り組んでいく方針を示した。
今回の議会では、行政に対する厳しい目線と具体的な提案が数多く出され、今後の施策への期待が高まる結果となった。