令和2年6月17日、飯山市にて第372回定例会が開催され、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける市内全体の経済に関する問題が取り上げられた。
吉越利明議員は、議会にて新型コロナウイルスの影響に言及し、特に市内の教育環境について質問を行った。危機的な状況下のもと、教育長の長瀬哲氏は、感染防止対策に注力しつつ、学びの保障に向けた取り組みを強調した。具体的には、授業日に振り替える形で失われた学びを取り戻す努力をしており、さらに心のケアにも配慮しているとしている。
また、商工業、観光業においては、出澤俊明経済部長が、宿泊業と飲食業に深刻な影響が及んでいることを述べ、先んじて市独自の支援策を講じていることを説明した。新型コロナウイルス感染拡大による影響で、多くの企業が厳しい状況にあり、特に宿泊業は売上が80%減少、飲食業は70%減少しているとの報告があった。これに対し市は、補正予算を通じて一律10万円の給付金を新設するなど積極的な支援策を講じている。
中でも新型コロナ後の経済回復に向けたアイデアとして、プレミアム付商品券の導入が提案されており、経済部長は他の自治体と連携した施策を進める意向を示した。特に「Go To キャンペーン」の実施が今後の観光の活性化に寄与することが期待されている。
最後に、災害対策に関する討論も行われ、昨年の台風19号の被害を受けた各団体との協調や、新たな備えについての具体策が求められた。建設水道部長の村上透氏は、昨年の災害時の教訓を生かし、地域の河川管理を強化する必要性を強調し、今後地域を守るための準備を整えていくことを誓い、議会を締めくくった。