令和2年12月第375回飯山市議会定例会が開催された。
重要な議題として、議案第136号の「令和2年度飯山市一般会計補正予算(第9号)」と議案第137号の「監査委員の選任に関する同意を求めることについて」が上程された。
足立正則市長は市の補正予算案の概要を説明し、特に新型コロナウイルス感染症に伴う支援策として、ひとり親世帯への臨時特別給付金の再支給を提案した。この施策は国の制度に基づくもので、対象となる世帯には特別給付金として660万円余を計上し、新たにひとり親世帯となった世帯に対して740万円余を支給する予定である。
市長は、今回の補正により一般会計の予算総額が182億3,494万円となるとの説明も行った。
また、議案第137号では、監査委員に服部晴邦氏を再任し、さらに佐藤正夫氏を新たに選任することを提案。議長から質疑を経て、原案通り同意することが決定され、監査委員選任に関するニュースが流れたことも重要視された。
さらに、各常任委員会からの審査結果も報告された。予算決算常任委員会の石田克男委員長は、全9件の議案が原案通り可決すべきものと決定されたと発表。一方、総務文教常任委員会が承認した条例改正に関する案も全員一致で可決された。
産業民生常任委員会では、特に「安全・安心の医療・介護の実現」についての請願が採択され、議員達は医療体制の拡充を要望した。さらに、渡辺美智子議員による「災害からの復旧・復興及び国土強靭化に向けた社会資本整備の促進を求める意見書」が提案され、全員一致で可決された。
この定例会では、行政における重要な課題に対し、多くの議案が審議され、議員による意見表明も相次ぎ行われた。今後も新型コロナウイルスの影響を考慮しつつ、地域内の問題解決に向けた取り組みが求められる。議会は、各種施策の確実な実施を通じて、飯山市民の生活向上に寄与する役割を果たすことを再確認した。
議長からの閉会の言葉もあり、会議は午後4時21分に終了した。議員達は来るべき新たな課題に向け対策を講じる必要性を感じつつ、年末の準備に入る。