飯山市議会の令和4年3月定例会が8日に開催され、様々な重要事項が議論された。特に、新型コロナウイルスの影響やウクライナ侵攻などの現状に対する市の対応が注目された。
松本淳一議員は、新型コロナ禍と豪雪によって経済に深刻な影響が及んでいるとし、本年の予算案がこうした事情を反映していないと指摘した。また、ウクライナに対するロシアの侵攻について、「武力は許されない」と強調し、その影響がすでに世界の経済に出ていると述べた。
さらに、松本議員は桜広場交流施設条例の運用状況や、道の駅「花の駅 千曲川」に関する質問を行い、これらの施設は市の重要な資源であるとの認識を共有した。特に道の駅の登録状況についても質問があり、施設の管理状況や改善点を追求した。
新しい健康増進施策への期待も高まり、鈴木靖史民生部長は市内の健康増進施設について報告し、その利用状況などを説明した。これに対し、松本議員は運営の透明性を求め、多方面からの意見を取り入れる重要性を訴えた。また、子どもワクチン接種に関する質問もあり、市の見解や対応策が議論された。
一方、豪雪対策についても具体的な質問が相次ぎ、特に老朽空き家の危険性や対応について多くの意見が寄せられた。議員たちは、時期尚早に見えた豪雪の影響やそれに伴う緊急の助成策についても反応を示した。
山崎一郎議員は移住施策についても質問し、最近の移住者数が過去最高水準にある事実を評価した上で、豪雪による新たな課題も指摘した。市は移住者の状況に配慮し、引き続きサポートする方針を表明した。
議会は、今後も市民が安心して生活できる環境を整えるための施策を推進することが強調され、各議員から多くの提案や意見が表明された。議会は継続的に情報提供を行い、地域のニーズに応じた施策を実施していくことが求められた。市の新年度予算は、災害対策や健康施策に重きを置いているが、経済成長に資する方策の充実が望まれる。