飯山市議会は、令和元年9月25日、369回定例会を開会。
日程に沿って議案が討議され、特に「令和元年度飯山市一般会計補正予算(第4号)」が重要な議題として取り上げられた。足立正則市長は、補正予算の必要理由として、豚コレラ防止対策を挙げ、120万円の予算計上を説明した。
「市内養豚施設への豚コレラ侵入防止にかかわる緊急対策として必要不可欠」と市長は強調した。この補正により、一般会計の予算総額は145億4,282万円となる。
次に、教育委員会の委員任命の同意を求める議案が議題に。「樋口一男氏の任期満了に伴い、新たに松木英文氏を任命したい」と市長が提案。議案に関する質疑は行われず、同意が得られた。
また、「人権擁護委員の推薦について」も市長が説明し、現職の丸山信一氏の再任と、栗岩明浩氏の新規推薦内容が述べられた。質疑の後、原案通り採決され、推薦が決定した。
続いて、委員会の審査報告も行われ、予算決算常任委員会は、合計26議案の審査結果を報告した。高山恒夫委員長が、賛成多数で可決された議案や、特別会計に関する意見を発表した。
さらに、総務文教常任委員会からは、新たに義務教育費国庫負担制度の堅持と拡充を求める意見書が提出された。西澤一彦議員は、この制度が教育機会均等に寄与していると説明し、負担割合の復元を要望した。
同様に、35人学級に関する意見書も提案され、渡辺美智子議員が多様化する教育現場への対応として、その推進を訴えた。どちらも全員一致で可決された。
その後、選挙管理委員会の委員選挙も行われ、指名推選により新たな委員が選定された。選挙については議長が指名し、異議なく決まった。
最後に、足立市長が議会を振り返り、多くの議案への承認を感謝し、特に子育て支援の強化を強調した。また、今後の防災体制の強化や、交流人口を増やすイベントの推進を約束した。
議会はすべての議案を原案通り承認し、午前11時20分に閉会を宣告した。市長の挨拶には、今後の発展に向けた期待が込められていた。